口腔内診査 用語集


歯式(歯の種類・数を分かりやすく表現するための番号)
について


①歯の部位の数え方には、いろんな方法があります。
 ここでは、一番使用されている歯の数え方を説明します。

 まず、歯を①右上、②右下、③左上、④左下の4つに分けます。
 i)永久歯(=大人の歯)の場合、4つに分けたそれぞれ真ん中の永久歯(=大人の歯)を1として、奥歯に向かって2、3、4、5、6、7、8と数える方法です。8は親知らずになります。


     永久歯(=大人の歯)列完成時の開口正面図になります。





 ii)乳歯(=子供の歯)の場合、4つに分けたそれぞれ真ん中の乳歯(=子供の歯)をAとして、奥歯に向かってB、C、D、Eと数える方法です。

     乳歯(=子供の歯)列完成時の開口正面図になります。




 永久歯(=大人の歯)は、1~8(8は「親知らず」)、
  合計8(1~8)本×4(右上、右下、左上、左下の4区分)=32本
 ・乳歯(=子供の歯)はAEとなります。
  合計5(A~E)本×4(右上、右下、左上、左下の4区分)=20本

②次に歯の検査を受けた時に、耳にする用語を説明します。

 その前に、歯の構造を説明します。
 歯の頭は、表層からエナメル質(えなめるしつ)→象牙質(ぞうげしつ)→神経の部屋(=歯髄腔:しずいくう)の3層構造です。




 Co(読み:シーオー)
   → 虫歯で穴は開いていないが、初期の白濁があり、注意が必要な歯。



 C1(読み:シーワン)

   → エナメル質の範囲内の虫歯の歯。



 C2(読み:シーツー)

   → 象牙質にまで虫歯が進行した歯。



 C3(読み:シースリー)

   → 歯の中にある神経の部屋まで虫歯が進行した歯。



 C3処置歯(読み:シースリーしょちし)
   → 神経の処置を適切に施した歯。
     (C3になった歯を治療した歯という意味



 C4(読み:シーフォー)

   → 根っこだけの状態の歯。細菌感染が根っこ先端まで侵攻していることが多い。この状態だと、最悪、抜歯する場合があります。



 CR(読み:シーアール)またはRF(読み:アールエフ)レジュウ
  → プラスティックで治療した歯。歯とほぼ同色。


 In(読み:インレー)
  → 金属やセラミックなどの詰め物で治療した歯。


 FCK(読み:エフシーケー、フルキャストクラウンの略)

  またはFMC(読み:エフエムシー、フルメタルクラウンの略)
  → 金属で被せた歯。


 AF(読み:エーエフ)またはアジュウ(アマルガム充填の略)
  → アマルガムを詰めた歯。



MT(読み:エムティー)
  → 歯がない状態。


Br(読み:ブリッジ)
  → 歯がないところを補うため、欠損している歯の両隣を橋渡しでくっつけた補綴物(読み:ほてつぶつ)。


前装CK(読み:ぜんそうシーケー、前装キャストクラウンの略)
  → 金属の被せ物で、表側のみ白いレジンを接着したもの。
    保険の範囲内では前歯部のみ適用される。
    奥歯に適用しようとすると自費治療となります。



最後まで読んで頂きありがとうございました。
このページの全ての文章・イラストは、2019年1月13日に「しまのうち歯科」院長・松田が作成しました。