- 歯ブラシの刷毛(はけ)部の形態は「平ら」、硬さは「やわらかめ」(「ふつう」「かため」はおすすめしません)、持ち方は「ペン持ち」、当てる強さは「毛先が少ししなる程度」(100~200g圧)をおすすめします。
- 一番重要なことは、歯や歯茎を傷つけないようにすることです。
- 歯ブラシを強く当てる方には、物足りないかもしれませんが、これでも十分にお掃除できます。
- 歯ブラシ交換の目安は1ヶ月です。毛先が広がった場合も替えましょう。
③ブラッシング方法について
- ブラッシングの目的は、プラーク(=歯垢)の除去です。プラーク(=歯垢)は弱い力で取れます。
- 強い力でのブラッシングはやめましょう。できるだけ小刻みに動かし、優しく当てていきましょう。
- 食べ残しが起こりやすい場所は、『歯の噛むところの溝』、『歯と歯茎の境目』、『歯と歯の間』の3ヶ所です。
- 『歯の噛むところの溝』と『歯と歯茎の境目』は歯ブラシで取ります。
- 『歯と歯の間』はデンタルフロス、歯間ブラシで取ります。
- 歯ブラシを『歯と歯茎の境目』に当てるとき、歯肉(=歯ぐき)にも歯ブラシは当たりますが、弱い力であれば、問題ありません。強い力が歯肉(=歯ぐき)に当たると、歯肉(=歯ぐき)は傷つき、歯肉(=歯ぐき)が下がる場合があります。歯肉(=歯ぐき)が下がると、歯の根っこが露出し、冷たいものがしみる場合があります。
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i)『歯ブラシとデンタルフロス、歯間ブラシの使う場所』
ii)『前歯の歯ブラシの当て方(歯と歯茎の境目含む)』
iii)『奥歯の歯ブラシの当て方(歯と歯茎の境目含む)』
※プラーク(=歯垢)
- 歯の表面に付着した黄白色を帯びた粘着性の物質です。
- 食後の歯と歯茎の境目に形成されやすいです。
- 歯ブラシで取れます。
※歯石
- 歯垢(=プラーク)に唾液のカルシウム成分が結合して形成されます。
- 歯垢から歯石への形成開始は歯垢出現後4~8時間です。
- 約2週間で60~90%石灰化します。
- 歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシではどうやっても取れません。
- 歯科専用器具(エアースケーラー、超音波スケーラー)で取れます。
プラーク(=歯垢) と 歯石 まとめ
④ブラッシング時間について
- 食事後1時間以内のブラッシングは、おすすめしません。食事後1時間は、口腔内(こうくうない)が酸性に傾いています。この間にブラッシングを行うと、歯の表面を傷つけやすいからです。唾液の力で、口の中が中性になった後(食後1時間以降)に、ブラッシングをしましょう。挟まっている食べ物を取るのは、食後すぐでも構いません。
- 睡眠中は唾液の量が少なくなるため、1日の中で最も、虫歯や歯周病が進行しやすい時間です。夕食を食べなくても、寝る前にはブラッシングをしないといけません。したがって、夕食1時間後 もしくは 寝る前のブラッシングが1日の中で一番大事なブラッシングになると考えます。夜寝る前は15分以上かけて丁寧に優しくブラッシングしましょう。鏡を見ながらブラッシングすると、歯ブラシを当てている場所を確認できるので、より短時間で済みます。テレビを観ながらでも、もちろん構いません。
- ブラッシング完了の目安として、舌で歯を触ると歯がツルツルになっていることが挙げられます。ただし、1日経てば、だれでも歯の表面はヌメヌメします。
⑤デンタルフロス(ロールタイプ)も必ず使用しましょう。
- 欧米では、デンタルフロスは一般的です。
- 歯と歯の間のプラーク(=歯垢)は歯ブラシで取ることがとても難しいです。
- 歯と歯の間の清掃にはデンタルフロス(ロールタイプ)を使いましょう。
- デンタルフロスの1回使用分は、30~40cmです。
- ゆっくりと歯と歯の間に挿入します。
プラーク(= 歯垢)を除去します。
→取り出す時は、横からゆっくりと取り出します。
※『むし歯の早期発見』や『むし歯や歯周病の進行抑制』、『歯石の除去』のために『定期的な歯科健診』をおすすめしております。自分の歯を末永く残すためにも重要だと考えます。定期健診の内容は、『むし歯のチェック』、『歯周病の検査』、『歯石取り』、『歯面研磨』の4つになります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。 |
このページの全ての文章・イラストは、2018年12月21日に「しまのうち歯科」が作成しました。